不登校は親のせい?

起きられない少女 不登校・子育て

子どもが不登校になると、「私の育て方が悪かった?」と自分を責めてしまう人も少なくないと思います。

はたまた、「あなたが甘やかしたから」とパートナーのせいにしてしまう人も

私も自分を責めました。

叱りすぎたからビクビクした子になったのだろうかと。

でも、じゃあどう育てれば正解だったの?もう遅いの?迷いは益々深くなる。

でも、本当にそうでしょうか。

これはあくまで娘の不登校を乗り越えての私の感覚ですが、

私は不登校になった一端に、例え親との確執があったとしても

親が自分のせいだと、自らを責める必要はないと思います。

良い親である方法を学んでから親になった人はいない

とてもややこしい言い回しですね。

私自身、娘が学校に行けなかったとき、私が娘につらくあたってきたから?と自分を責めました。

そして、ネットど検索してみた。

「不登校 親」

不登校の保護者の特徴をまとめたとかいうサイトがや専門家のブログがゴロゴロ出てくる。

やっぱり私が悪いの?もう取り戻せないの?と落ち込む。

救いのない負のループに落ちていった気がします。

小さいころの我が家のことを少し。

夫は仕事が忙しく、ほとんど家にいない人でした。

帰宅は11時すぎて、朝も6時には出かける。

週2,3日は泊まりででかける。

週末もイレギュラーな仕事がよく入る。

時間があるときは、よく遊んでくれていましたが、

間はほぼおらず、今でいうワンオペ育児。

3人の子どもを連れてというのは、なかなかにハードな生活。

下の子のゆりかごを足でゆすりながら、お弁当を作って幼稚園に送り出したと思ったら、

間もなく下の子のご飯。洗濯。掃除。気が付けばもうお迎えの時間。

休みたいけど休めない。いつも眠い。部屋も散らかり放題

ADHDもあいまってか、いつもイライラしている状態。

なるべく言い聞かせしないと…と思うけど、うまくいかないことも多い。

子どもにあたってしまうこともしょっちゅう。

たまに夫が出かけてくれば?と言ってくれるけど、

2時間もすると子どもをもてあましてか「いつ帰る?コール」それに、たまに一日休めたって焼け石に水。

叱ることが当たり前になってしまっていて、もっと大きくなっても叱っていたかもしれない。

やりたいことは自由にさせてあげていたけれど、その分時間的しわ寄せが

母親である私に多いかぶさっていた気がします。

専門家という人も、叱るな誉めなさい。とか、外で遊ばせなさい。テレビやスマホを触らせないで

ご飯は愛情をこめて作って。そんな体がいくつあっても足りない。

自分に余裕があれば対応できることも、疲れている状態では受容できない。

余計、「私はなんでできないの?」って自己肯定感はダダ下がり。

自己肯定感の下がった親の子は、自己肯定感が下がってしまうのかもしれない。

でも…

育児書はあっても、親としての教育って受けたことがない。

学校も親も教えてはくれない。

多分、私の親もそのまた親も学んでいない。

勉強は学んでも、親になる方法を教えてくれる学校はない。

教師になる教育学部はあっても、親学部はない。

しかも親という職業は専門性も強く範囲も広い。責任も強い。

例え教え子が大学受験を失敗したからといって、いちいち責任をとる教師も塾講師もいない。

でも、不登校になったら親のせい?

不登校の親の特徴っていうけれど

不登校の親の特徴って書かれているサイトから抜粋させていただきます

 過干渉タイプ、過保護タイプ、心配性タイプ、管理タイプ、感情的なタイプ、非難的批判的タイプ、褒めて伸ばすタイプ、ルール条件付けタイプ、放任タイプ、効率性を重視するタイプ、短期

こういう特徴があるそうです。こういう特徴あると思うよ。たしかに。

あの頃、私は、過保護、心配性、子どもを管理して、感情的で、非難して短気だった。…でも 褒めて伸ばしもした。

でも、このどれにも当てはまらないできた親ってどれほどいるのだろうとも思ってしまうのです。それにこのタイプってくくれるものなのだろうか?とも。

不登校になった子の保護者とのかかわりの中で、何か原因を探しどうにか改善するように接し方を定義づけようとして、あたかもここを改善すればよくなるかのように書いてあるものも。

なんとか不登校を改善しようと思って書かれているのでしょうが、結局お母さんにダメだろいうレッテルを貼ってしまっているような気がします。

そういうサイトは、結構な数で「学校に戻ること」や「社会に適応すること」を良しとしているように感じます。

いろんな生き方があっていいという、多様性を認めていければいいのに。

不登校の親の特徴はという議論自体、意味がない

完璧な親なんていないのに、そもそも完璧な親が何なのかもわからないのに

レッテルを貼る必要なんてあるのでしょうか。

ダメだというレッテルを自分に貼ってしまっては、お母さんの自己肯定感が下がってしまうのではと心配です。

そんな中、私を元気にしてくれる記事に出会いました

「不登校新聞」の編集者石井志昂さんの記事「育て方を間違えたから?」子どもが不登校になった親の特徴は」https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20200831-00195312です

タイトルから、不登校の親の特徴について語ったものかと思って読み進めたのですが

ご自身も不登校だったという石井さんの独自の目線が優しく、4人の専門家のお話は不登校の親に特徴は?という議論自体、意味のないものだということ。親の育て方が悪いから不登校になるわけではないことと語ってくださっています。

どんな親の子でも不登校になるときはなる。私が悪いわけではない。

お父さん、お母さんあなたもあなたのままでいい。そう思えれば、肩の力が抜け、子どもも楽になるのかもしれません。

よく、スポーツ観戦をテレビでするとき、「俺が見始めたから打たれた」っていう夫に

息子が「父さんが見ようが見まいが、打たれる時は関係ない。父さんは神か?」とつっこみをいれるので、夫婦で大笑いをしてしまうのですが

そもそも、親が〇〇という性格だから、子どもがこうなったとか、不登校になったとか思ってしまうこと自体、子どものことを尊重していないことかもしれません。

ただ、子どもと親、両方にとって心が穏やかに保てる接し方はあります。

決して子どもを甘やかすことではありません。押さえつけることでもありません。

傾聴し寄りそうこと。

娘の不登校があったから、今、娘は娘のままでいい。私も私のままでいいと思えるようになりました。

娘の不登校に感謝です。

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