ADHDと診断を受ける(大人のADHD)

片付けられない部屋 大人のADHD

あなままブログへ来てくださって、ありがとうございます。

わたしは、ADHDです。

自分はADHDじゃないか?って感じて悩んでいる人は少なくないと思います。

わたしの診断を受けるまでを記してみます。

悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

ADHDってどんな特性?

発達障害の一つで、注意欠陥多動性障害の略です。

生まれつき脳の前頭前野と側坐核がうまく働かないことが原因です。

障害というより、脳の働きのくせだともいわれていますが

症状に不注意、多動性、衝動性が見られます。

ケアレスミスが多く、いつも探し物をしている。

整理整頓が苦手で、忘れものが多い。

すぐに気が散り、集中力が続かない。逆に、刺激の強いことがあると過集中になる。

じっとしていられず、落ち着きがない。

静かにしているのが苦手で、話し手はいけない時も、話してしまう。

欲しいものがあると、せっかちに手に入れようとしたり、待つのが苦手

感情のコントロールが苦手で短期。ストレスや欲求不満に耐えられない。

刺激がないことが苦手なので、決められたやり方や責務を果たせなかったり、家事のルーティンも苦手。

依存症になりやすい。

などなど、様々な生きづらさを抱えています。

ただ、女性は相手に合わせようとするので、社会に一見溶け込んでいるように見えるため

ADHDであることに気づかれずサポートが受けられないことも多いそうです。

小さいころは忘れ物だらけ

わたしは小さいころから、忘れものが多い。宿題ができない。片付けられない。

小学生の中学年のころから、ポテトチップスのコンソメパンチ味を食べるのが我慢できず、毎日必ず一袋食べていました。おそらく、依存性があったのでしょう。

たくさんの困りごとがありました。

50歳のわたしが小さい頃は、ADHDなんて聞いたこともなかった。

教室を歩き回るような多動はなかったし、どちらかというと成績もよかったので

親からも先生からも、ただただ、だらしない子というレッテルを貼られていました。

親から「女の子のくせに」と言われるのが、とてもつらかった。

授業を45分間聞くのがとても苦痛で、妄想ばかりしていました。

ロッカーの中はぐちゃぐちゃで、終礼の時、友だちに言いたいことというのを言える時間帯があったのですが

女子数人から、「あなままちゃんのロッカーがきたないので、片付けてください」と言われ

なんで自分はみんなと同じにできないのかと

どんどん自己肯定感はさがっていきました。

衝動的に言ってはいけないことを言っていたと思うので、友だちがいないというほどでもないけれど、女の子から避けられていたと思います。

自分自身もきちんと片付けられる女の子と一緒にいるのが苦痛で

歴史好きもあいまって、当時、男の子の間ではやっていた人形劇「三国志」の話で盛り上がれる男子とばかり遊んでいました。

時間の管理ができない

学生時代になり、勉強、部活、塾と忙しくなるけれど

計画的に動くことができませんでした。

ADHDの特性である多動のためか、バンドをしたり、運動会の応援団をしたり活発な子でした。

楽しいことがあると、やらなきゃいけないことは手につきません。

当時の彼にセーターを夢中で編んでいて、レポートを書くのを忘れたり

ゲームをやめられなくて、卒論の提出日をすっぽかしてしまったことも…

よく卒業させてもらえたと思います。

主婦業は困難のオンパレード

結婚してからは、まずは、引っ越しの荷物をほどくことはできても、片付けることができない。

料理、や裁縫は好きだけど

作った後の流しは、たまりっぱなし。

洗濯物は洗濯機の中で臭くなってしまうこともしょっちゅう。

不育症(習慣性流産)もあって、気持ちが不安定に感情のコントロールができない。

長女が中学生で不登校になった時、同時に寝たきりの主人の祖母の介護もしていたので

寝不足もあって、イライラ。毎朝、お弁当作りの時に話しかけられただけで、感情が爆発していました。

ストレスをまぎらわすのに毎日9%のストロング缶酎ハイ2~3本とポテトチップス

完全にアルコール依存症でした。

家はぐちゃぐちゃなので、子どもたちは友だちも呼べないって言う。

なら、自分で片付ければいいでしょとまた喧嘩になる。

いつも怒っている自分が嫌でした。

思春期の長女からは、「そんなんだから人から嫌われるのよ」とひどい言葉を言われ

さらに傷ついていました。わかっているけど、でも、自分でどうしようもないんです。

そのころから、わたしは巷で言われる「片付けられない女たち」かもと思っていました。

でも、どこに相談したらいいの?

ADHDだとわかってホッとした

そんな時、たまたま「あさイチ」で大人の発達障害の特集をしていました。

自分がADHDではないかと疑っていたので、録画して見ました。

地域の発達支援センターに相談できること。

大人の発達障害の診察をしている精神科、心療内科で診断、治療ができることが紹介されていました。

早速、住んでいる市の大人のADHDの診断ができる精神科と、心療内科を検索。

長女が通っていたクリニックで大人のADHDの診断ができるとわかり、HPにあるクリックを押して

その日のうちに初診の予約をとりました。

こういう、すぐやらなきゃっていうのは、ADHDの衝動性がうまく働いてくれているんですよね。

2時間ほど、問診や検査をして、ADHDだと診断を受けました。

薬は、漢方の抑肝散を処方してもらい、生活面のこつを指導してもらいました。

薬をもらったこと、指導があったこともありがたかったけど

何よりADHDという診断名がついたことにホッとしました。

「片付けられないことも、コミュニケーションがうまくとれず、友だちができないことも

私のせいじゃないんだ。私の特性なんだ。このままでいいんだ。」と思えたのです。

他のお母さんと仲良くしなきゃいけないとか、近所の人とうまくやっていかなきゃいけないとか

そういう「ねばならない」からも解放された気がしました。

「あさイチ」の中で、家族とのかかわり方で「わたしのトリセツ」を作るといいと聞き

早速、作ってみました。

そして、夫にカミングアウトしたのです。

夫は「ただの特性だろ。俺も多分、アスペルガーのような特性もってる」

とさらりと受け流してくれました。(十分なサポートまではしてくれませんでしたが…)

1年迷って、子どもたちにもカミングアウトしました。

息子は「治らないの?」と聞いてはきましたが、受け入れてくれました。

それからは、私がイライラする時間帯には、一人にさせてくれたり

家事ができまいが、お互い気にしないようになりました。

おいしくご飯を食べられればOK。

ADHDのことがわかればわかるほど、うまく付き合えるようになってきて

今は薬も飲んでいません。そうじもそこそこに片付き、週1くらいでは掃除機をかけられるまでになりました。

キーワードは「かかえこまない。無理しない。ゲームにする。」です。

タイマー10分または15分セットし、その間だけどれだけ洗い物ができるか「洗い物ゲーム」

15分経ったら、残っていてもやめるというルール

ADHDはゲームなどにはまることがあるので、やらなきゃというルーティンだと苦痛だけど

自分なりのゲームにすると意外とできてしまう。

こんな感じで、自分にあうゲームを作ってADHD人生を楽しむようにしてます。

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